第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 俳句は 。 1 直近掲載句 朝晩は秋らしく心地よい時候になりました。落ち着いて俳句づくりにいそしむことが出来ますね。 短歌は述べる、俳句は切る――と言います。五七五合わせて17音という最短文芸ですから、ことがらを説明するスペースが充分ではありません。そこでモノと季語の取り合わせだけを提示し、足らずは読者の連想にゆだねる、お任せするのです。 読み手に内容を描いてもらうためには「目に見えるモノ」がよいでしょう。どうしても思いを伝えたいときは季語は見に見えるものを付けるのがよいでしょう。 * 俳句は季節感を大事にします。 季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。 ご諒承ください。 2 最新 ~ 2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● ビル街の昔ここには氷店 (玉 野)三好 一彦 令8・9・28・掲載 炎暑のビル街でふと、ここは当時氷屋だった、角は精米所でなどと思い出す。人の半生ほどの歳月でさえ、世の中はこれほどに変わってしまう時代なのだ。 ● かき氷まだぎこちなき仲直り (鏡 野) 原 洋一 令8・9・14・掲載 若い男女かと思うのは早計で、高齢者にもよくある事である。むしろかき氷を食べるほどになっても、まだぎこちないのは、高齢夫婦間の特徴でもある。 ● 道祖神沈む青田風の中 (岡 山) 仙田 陽子 令8・9・7・掲載 道祖神 (どうそじん) 沈む、ここで句切れ...
このブログの人気の投稿
会報「俳句クラシック」
会報 『 俳句クラシック 』 昭和・平成・令和を生きる現代作家の軌跡――。 趣意 既発表作品を中心に、各人の作品記録を主眼とします。 1 投稿について ●特別作品 (会より依頼) 既発表作品を中心に、依頼のテーマなどに添って投稿してください。俳句の場合、通常3~10句です。 ● 一般投稿 (投句など) ■ 結社・句会等に所属していない人 :所定の応募要領に沿って投句してください。一定の基準に添い「会報」または当ブログに掲載します。掲載に至らないものについては適宜助言等いたします。 ■ 結社・句会等に所属している人 :作品投稿時に所属を明記のこと。作品掲載は原則一年以上後になります。 2 地域作家紹介・句会紹介 3 季語を考える 4 蕉風俳諧について・ほか 2024年秋 編…募集中。作品掲載は2024年11月末頃の予定。 「会報」+「ブログ」―― 『俳句クラシック』 2024夏の一句 暁や白帆過ぎゆく蚊帳の外 子規 (あかつきやしらほすぎゆくかやのそと しき ) 以後、写真などまじえ順次掲載となります。ご期待ください。 千手山広方寺山門とサルビア
さあ海原へ ―― 白帆の十句選 令和2年11月 ■ 白梅句会 海鳴りを被る国道秋遍路 徳子 海鳴りは音だが被(かぶ) るという措辞で、潮(うしお)を被るような臨場感が生まれた。海岸沿いの国道 というスチィエーションもよい。 十日夜行き先捜す救急車 一航 田から山へ神様がお帰りになる日、十日夜(とお かんや・陰暦10月10日)。頼にもよってそんな日に、行き先がまだ決まらない救急車。 渓流の音に木々の葉染まりゆく かすみ 紅や黄に渓谷を彩る様々な木々。清らかな流れのその響きが相俟って、得も言われぬ彩りを染めてゆく。 古池や満月見あぐ鮒なまづ 陽陽空 寂びの象徴古池と花鳥風月の月に対して「鮒(ふな)なまづ」 と付けたところが俳諧。読者は、古池や蛙…の先行句を下重ね に、鮒となまづの月夜の静寂を思い描くことだろう。 杉玉の緑馨し今年酒 登 「芳しい」はしばしば目にするが…。馨(かぐわ)しの読みが、杉玉の緑をより新鮮に感じさせる。 様々なもみぢの集ふ吹きだまり 千都子 もみぢと言っても楓・櫨・蔦・銀杏・柿……と。さらに大小様々、綺麗な葉から枯葉まで。それらが集っていると捉えたところに独自の視線が感じられる。 鵯鳴くや百歳体操いちに...


コメント
コメントを投稿