第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 野も山も 新緑に覆われ、 早やほととぎすが鳴き始めた。五月は夏、みずみずしい生命力にあふれた、最も麗しい月。六月はしっとりとした空のもと草花 が街路や小庭をかざります。近回りの路地にも俳句の材料はあふれています。 1 最 近 ← 8 年 前から * 俳句は季節感を大事にします。 季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。 ご諒承ください。 2 最新 ~ 2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● 鯉のぼり一本立って村醒めし (備 前) 石谷みち女 令8・6・29・掲載 ひっそりと佇む村に一本の鯉のぼりが翻った。それだけで村自体が目覚めたような、活気に満ちた朝を迎えたのである。大空を泳ぐ鯉の勢いかくの如し。 ● 四月尽春は那岐へと駆けのぼる (津 山) 小松 富夫 令8・6・22・掲載 里に光と緑をもたらした春が、フィナーレを飾るように秀峰那岐山 (なぎさん) へと駆け上ってゆく。作者ならではの表現によって、緑にかがやく山容が見えてくる。 ● 農継ぐか継がぬか伜田水沸く (赤 磐) 小西清美 令8・6・15・掲載 田水沸くは暑さで田の水が湯のような状態に。継いでくれるのかどうか、煮え切らぬ息子だと思いながらも、現実は厳しい農事。複雑な心情も感じ取れる。 ● 少年の日に帰りたし半ズボン (岡 山) 別府 慶二 令8・6・8・ 掲載 ...
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会報「俳句クラシック」
会報 『 俳句クラシック 』 昭和・平成・令和を生きる現代作家の軌跡――。 趣意 既発表作品を中心に、各人の作品記録を主眼とします。 1 投稿について ●特別作品 (会より依頼) 既発表作品を中心に、依頼のテーマなどに添って投稿してください。俳句の場合、通常3~10句です。 ● 一般投稿 (投句など) ■ 結社・句会等に所属していない人 :所定の応募要領に沿って投句してください。一定の基準に添い「会報」または当ブログに掲載します。掲載に至らないものについては適宜助言等いたします。 ■ 結社・句会等に所属している人 :作品投稿時に所属を明記のこと。作品掲載は原則一年以上後になります。 2 地域作家紹介・句会紹介 3 季語を考える 4 蕉風俳諧について・ほか 2024年秋 編…募集中。作品掲載は2024年11月末頃の予定。 「会報」+「ブログ」―― 『俳句クラシック』 2024夏の一句 暁や白帆過ぎゆく蚊帳の外 子規 (あかつきやしらほすぎゆくかやのそと しき ) 以後、写真などまじえ順次掲載となります。ご期待ください。 千手山広方寺山門とサルビア
さあ海原へ ―― 白帆の十句選 令和2年11月 ■ 白梅句会 海鳴りを被る国道秋遍路 徳子 海鳴りは音だが被(かぶ) るという措辞で、潮(うしお)を被るような臨場感が生まれた。海岸沿いの国道 というスチィエーションもよい。 十日夜行き先捜す救急車 一航 田から山へ神様がお帰りになる日、十日夜(とお かんや・陰暦10月10日)。頼にもよってそんな日に、行き先がまだ決まらない救急車。 渓流の音に木々の葉染まりゆく かすみ 紅や黄に渓谷を彩る様々な木々。清らかな流れのその響きが相俟って、得も言われぬ彩りを染めてゆく。 古池や満月見あぐ鮒なまづ 陽陽空 寂びの象徴古池と花鳥風月の月に対して「鮒(ふな)なまづ」 と付けたところが俳諧。読者は、古池や蛙…の先行句を下重ね に、鮒となまづの月夜の静寂を思い描くことだろう。 杉玉の緑馨し今年酒 登 「芳しい」はしばしば目にするが…。馨(かぐわ)しの読みが、杉玉の緑をより新鮮に感じさせる。 様々なもみぢの集ふ吹きだまり 千都子 もみぢと言っても楓・櫨・蔦・銀杏・柿……と。さらに大小様々、綺麗な葉から枯葉まで。それらが集っていると捉えたところに独自の視線が感じられる。 鵯鳴くや百歳体操いちに...


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