第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 俳句は 。 1 最 近 ← 8 年 前から 朝晩は秋らしく心地よい時候になりました。落ち着いて俳句づくりにいそしむことが出来ますね。 短歌は述べる、俳句は切る――と言います。五七五合わせて17音という最短文芸ですから、ことがらを説明する容量がありません。そこでモノと季語の取り合わせだけを提示し、足らずは読者の連想にゆだねる、お任せするのです。 読み手に内容を描いてもらうためには「目に見えるモノ」がよろしい。どうしても思いを伝えたいときは季語は見に見えるものを付けるのがよいでしょう。 * 俳句は季節感を大事にします。 季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。 ご諒承ください。 2 最新 ~ 2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● 山登り大阪弁の迫り来る (倉 敷) 岡本 保良 令8・8・31・掲載 「前の人えらい弱ってはってるんチャウ」とか「ギョーザはやっぱしニンニク系やで」とかの会話が次第に迫って来る。大阪弁の迫力に敏感な倉敷弁の作者。 ● フィナーレの花火二階より拍手 (倉 敷) 稲田マスミ 令8・8・24掲載 この句は五七五調ではなく、フィナーレの花火……二階より拍手と読む。…部分に一拍の空白があり、そこへ赤や黄の大輪の花火を描くのである。 ● 張りぼてのハンザキ暴る祭りかな (津 山) 妹尾 武志 令8・8・3・掲載 大山椒魚を祀る夏の奇祭「はんざき祭」。その山車 (だし) はグロテスクにして巨大。恐ろしさ、迫力は凄まじいが、張りぼてと言われれば張りぼてである。 ● あぢさゐの青きしづくをふりかぶる ...