第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 1 「 弥生 (やよい) 」は陰暦3月の異称で、草や木がいよいよ生い出るという意味の名称です。日照時間が長くなってくると、虫やカエル、蛇などはいち早くキャッチして土中や穴から出てきます。山笑うという季語 、大らかな気分で山を眺めたら実感することでしょう。4月は「卯月 (うづき) 」、卯の花が咲き始めたら、もう初夏の兆しです。季節の移ろいを感じ取って、俳句をつくりましょう。 白帆 * 俳句は季節感を大事にします。季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。ご諒承ください。 2 最 近~2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● 柊の花吹き零 (こぼ) す丘の風 (倉 敷) 渡邊 香 令8・2・22・掲載 柊の白い小花。散っていて気づくことがあるが、気高い香りで気づくこともある。その小花が風に乗って丘一面を覆う。清々しい景観の中に佇む作者。 ● ひれ酒の酔ひとろとろと伊賀上野 (倉 敷) 岡本 保良 令8・2・15・掲載 ここが三重県?という山々に囲まれた盆地で、芭蕉の古里でもある。ご当地へ来て固有名詞を拝借し、一杯やりながら作ればいい句も出来るというもの。 ● ピザを待つ親子に丸い冬の月 (岡 山) 三好ゆみこ 令8・2・8・掲載 ピザを待つ親子を照らしている月。 まるでアニメの一場面のような鮮やかな景。 寒い夜なのに、こんなに あたたかいお月様は、こ...