第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 野も山も 新緑に覆われ、 早やほととぎすが鳴き始めた。五月は夏、みずみずしい生命力にあふれた、最も麗しい月。六月はしっとりとした空のもと草花 が街路や小庭をかざります。近回りの路地にも俳句の材料はあふれています。 1 最 近 ← 8 年 前から * 俳句は季節感を大事にします。 季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。 ご諒承ください。 2 最新 ~ 2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● 農継ぐか継がぬか伜田水沸く (赤 磐) 小西清美 令8・6・15・掲載 田水沸くは暑さで田の水が湯のような状態に。継いでくれるのかどうか、煮え切らぬ息子だと思いながらも、現実は厳しい農事。複雑な心情も感じ取れる。 ● 少年の日に帰りたし半ズボン (岡 山) 別府 慶二 令8・6・8・ 掲載 暑くなって久しぶりに半ズボンを穿いた時の感慨。 否応なく目に入るのは年老いた二本の脚。少年時代は楽しいことばっかりだったのだ。 ● 一鋏また一鋏風光る (岡 山) 右田 清美 令8・6・1・掲載 一鋏の繰り返しによって次第に風通しのよい樹形となり、日差しも輝いてくる。「風光る」は視覚的な明るさに加えて、春の躍動が感じられる季語である。 ● 菠薐草好き嫌いなく育てけり (岡 山) 大石 和昭 令8・5・25・掲載 分け隔て無くとか好き嫌...