第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 1 直近(当月~前月の抜粋)作品 新 (あら) たしき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事 (よごと) 大伴家持 (おおとものやかもち) (万葉集20ー4516) ―― 初春の積雪は豊作の前兆。この降雪のように、よいことが積み重なりますように――、という願いを込めたうたでした。新たな気持ちで、あなた自身の、あなたならではの句を作りましょう。そしてどんどんご投句ください。 皆さまの作品を楽しみにお待ちしております。 令和8年 歳旦 白帆 * 俳句は季節感を大事にします。季節がずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。ご諒承ください。 2 最 近~2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● ながながと夫宣 (のたも) うてくさめかな (岡 山) 竹林 貞子 令8・1・18・掲載 無関心な妻を相手に、得意げに持論を展開している内に寒気を催した。宣うての一語で家庭の状況がユ ー モラスに浮かび上がる。くさめはクシャミの事。 ● 初電車もうすぐ海の見えてくる (岡 山) 石破ますみ 令8・1・11 掲載 新年の期待と希望を乗せて、電車は海へとまっしぐら。旧年のしがらみから、日常の喧噪からどんどん私を引き離してゆく。そしてもうすぐ海が見えてくる。 ● 畳間のパントマイムの冬木影 (岡 山) ひらの ゆう 令7・12・28 掲載 裸木となって寒風に弄 (もてあそ) ばれてい...