第一席寸評抄 朝日新聞 岡山俳壇 ― 選評 大倉白帆 1 直近(当月~前月の抜粋)作品 新 (あら) たしき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事 (よごと) 大伴家持 (おおとものやかもち) (万葉集20ー4516) ―― 初春の積雪は豊作の前兆。この降雪のように、よいことが積み重なりますように――、という願いを込めたうたでした。新たな気持ちで、あなた自身の、あなたならではの句を作りましょう。そしてどんどんご投句ください。 皆さまの作品を楽しみにお待ちしております。 令和8年 歳旦 白帆 * 俳句は季節感を大事にします。季節が相当ずれた場合、その他の事情などで掲載時期が遅れることがあります。ご諒承ください。 2 最 近~2017年 紙上掲載作品 *目下書き足し中。 1 直近の第一席 ● 畳間のパントマイムの冬木影 (岡 山) ひらの ゆう 令7・12・28 掲載 裸木となって寒風に弄 (もてあそ) ばれている冬の木立。その影が日差しを浴びた畳の上でパントマイムを始めている。風が強ければ強いほどリズミカルに。 ● 父からの便りのやうな朴落葉 (美 作) 駿河 亜希 令7・12・21 掲載 落ちてきた朴の葉からいきなり父を連想。枯れ色になった大きな葉っぱ。筆者は母から何通も封書をもらった。父からは日焼けしたはがき一枚のみだった。 ● 水鳥や山さび色に鎮もれり (美 咲) 川上 京子 令7・12・14掲載 水鳥は鴨・雁など水に浮く冬鳥の総称。その鳥が冬枯れの...