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第一席寸評抄 朝日新聞岡山俳壇               ――      選評 大倉白帆   1 直近の(当月~前月の抜粋)作品 ―― 令和7年は1月12日(日)が最初の掲載日。今回と次回は初春 (はつはる) を飾る作品が多く選ばれた。〈 初明りして島の影橋の影 〉本年第一回は瀬戸内の初日 (はつひ) から始まった。順次投句が届いており、心を引き締めつつ、本年も皆さまの作品を楽しみにお待ちしております。 2 最 近~2017年の紙上掲載作品  *目下書き足し中。   1  直近の第一席 ● お喋りはエンドレスなりアマリリス    (鏡 野) 中谷 淳子    令7・8・24掲載      アマリリスから快活な女性同士だと分かる。エンドレスの一語がユーモラスで、「り」の連続によって話の展開がリズミカルに伝わってくる。 ● 梅雨めくや雲垂れ込める汽水域          (倉 敷) 守谷 妙子   令7・8・3掲載        海に注ぎこむ河口一帯は、いつも変わらぬ風景であ る。そこに季節の変わり目を告げる現象が…。雄大な汽水域全域を、梅雨の黒雲が刻々と包んでゆく。 ● 冷や麦に縁 (えにし) の糸のごとき赤        (岡 山) 三好 泥子   令 7・7・27掲載        索麺 (そう めん) と区別をつけるため、冷や麦には数本の色つきがあるそうだ。その赤い一本を運命の赤い糸と 捉えたところが、この句のおいしいところ。   ● 珈琲はエルサルバドル桐の花          (赤 磐) 枡田つやこ      令7・7・13掲載        中米の小国エルサルバドル。高地栽培の珈琲は酸味がマイルドで後味がスッキリとか。そこに忽然 (こつ ぜん) と古典的風情を帯びた桐の花が付けられた。 そのとたん、また別の気高い香りが漂よい始めた。 ● 蔓 (つる) バラの門潜るたび若返る   (玉 野) 木...